大人気!みんなのミュシャ展に行ってきた

大人気!みんなのミュシャ展に行ってきた

日本において、ミュシャの絵画は人気が非常に高いですが、日本だけなんですかね。

今回は渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されているみんなのミュシャ展に行ってきましたので、そのレポートです。

開催概要

開催概要は以下のとおりです。毎週金・土は21時まで開いているのはうれしいですね。おそらく夜間のほうが空いているのではないかと思います。

名称みんなのミュシャ ミュシャからマンガへー線の魔術
会期2019/7/13(土)~9/29(日) *7/16(火)、7/30(火)、9/10(火)のみ休館
場所Bunkamura ザ・ミュージアム
開館時間10:00-18:00(入館は17:30まで) 毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
入場料金一般 1600円
公式サイトhttps://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_mucha/

混雑状況はどうだったのか。

訪問したのは、開催2週目の日曜日午後。最初は比較的空いているように見えたのですが、次第に人が増えてきました。絵画を1番前で見るためには列に並んで見る感じに増えていました。ミュシャの絵は細かい描写が多いので、しっかりと見るためには並びたいところですが、ちょっと時間がもったいないですよね。2列目からでもしっかり見れば細かい描写も確認できるように思いました。背が少し高めの方は2列目からがオススメです。
ちなみに会場を後にする時間帯には、かなりの混雑状況になっていました。特にグッズ売り場の混雑がすごいです。人気のあるミュシャの絵ということだけあって、グッズの種類も多いのですが、レジ待ちの人数がかなり長くなっており、グッズ売り場の半分程度がレジ待ちの列になるぐらいでした。
この会場は外に出なければ何回でも見て回ることができるので、グッズを買う予定の人は比較的空いていると思った時に買っておいたほうがいいかもしれません。

来場されているのは女性が多いように思いました。年齢層はかなり広いように思います。シニア層の方はもちろんですが、若い女性のグループも結構いるように感じました。
意外といっていいのかわかりませんが、男性ひとりでいらっしゃっているかたもそれなりに多く見かけたように思います。
会場が渋谷という立地にあることも関係しているかも知れませんが、外国人のかたもかなり見かけました。英語での解説は付いていますが、日本でのミュシャ人気をどのように見ているのか少し気になりました。

どのような構成だったのか

展覧会は全部で5章立てになっており、以下のような形でした。

名称概要
1ミュシャ様式へのインスピレーションミュシャが集めていた所蔵品の紹介。8歳で描いた磔刑図からジャポニズムの影響を受けた所蔵品など
2ミュシャの手法とコミュニケーションの美学ミュシャがパリで人気となっていた時代の作品群。デッサン力と物語の世界を大衆にわかりやすく伝えられる技術、明確で流麗な描線は印刷表現に理想的であったことからも人気に拍車がかかっていた。
3ミュシャ様式の「言語」ジモンスタの発表で人気が一層高まったミュシャ。ポスターを中心に商業芸術が大成していた時期の作品群が展示されています。このエリアの一部は、写真撮影が可能となっています。(ただし、写真撮影は少し後ろから会場風景としての撮影ということになっています。動画撮影は不可。フラッシュを用いた撮影も不可。
4よみがえるアール・ヌーヴォーとカウンター・カルチャー第二次世界大戦後に1963年のロンドンでの展覧会で再び脚光を浴びることになったミュシャ。オマージュ作品など共に展示。オマージュの作品が展示されていた人として、マライケ・コウガー、デゥィド・エドワード・バード、バーニー・バブルズ、ボブ・マス
5マンガの新たな流れと美の研究日本でミュシャ存命の1900年前後に一度ブームになっているが、本格的に認知されたのは、戦後の1970年以降。ミュシャに影響を受けた日本の漫画家7名の作品を展示。水野英子、花郁悠紀子、波津彬子、山岸凉子、松苗あけみ、天野喜孝、出渕裕

どんな感想だったのか?

ミュシャの展覧会はすでに何度か見にいっていますが、いつもにはない視点だったように思います。展覧会の趣旨にもよるとは思いますが、個人作家の展覧会だと生涯を通じた展示となっていますが、今回はミュシャが商業的に一番成功していた時代に限定されています。

ミュシャを語る上では、民族自決とか、スラブ叙事詩は外せないテーマだと思うのですが、今回はそれに関しては一切排除されているように思いました。意図的だとは思いますが、かなり徹底されていました。

その分、商業的に成功していた時代の美しい女性を描いたミュシャの作品が多く展示されていますので、見た目には非常に綺麗な展覧会となっていました。

今回、ミュシャが商業的に成功したポイントを知ることができました。今までも少し不思議には思っていたのですが、連作が多いことです。今回解説を読んでわかったのは、連作によって沢山の絵画を生み出し、それを楽しみにしている人たちに届けることが商売として成り立った秘訣のようでした。

これを見て、ハッと思ったのは、浮世絵。例えば、葛飾北斎の富嶽三十六景のような連作でした。芸術が商売として成立するためには日本でも、ヨーロッパでも同じような手法がとられていることが改めてわかりました。

もう一つわかったこと。それは構図の特徴です。
ミュシャの縦長のポスターは全身を描いていますが、連作となっている作品群はQ字型の構図になっています。これによって、女性の柔らかさが強調されていますし、絵画の中に留まらない、外への広がりを感じさせます。

サブタイトルが線の魔術となっています。
ミュシャの描き出す線はかなりの緻密さです。女性の柔らかさを描くためにその体型や、纏っている衣服を緻密な線を描き出しています。
加えてその雰囲気を出すためにさらに重ねる曲線。曲線によって作品全体に動きが出ているように思います。

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