ボルタンスキーの大回顧展に行ってきた

ボルタンスキーの大回顧展に行ってきた

現代アートの巨匠と言われるクリスチャン・ボルタンスキーの回顧展に行ってきました。

開催概要

名称クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime
会期2019年6月12日(水)~9月2日(月)
場所国立新美術館 企画展示室2E
開館時間10:00 ~ 18:00
入館料一般 1,600円
公式サイトhttps://boltanski2019.exhibit.jp/

混雑状況はどうだったのか

訪れたのは開催の最初のほう、6月の休日でした。おそらく会期の最後のほうは混雑してくると思われるのですが、まだ休日とはいえ空いていたように感じます。比較的ゆっくり見て回ることができたように思います。

ボルタンスキーの作品は作品とゆっくりむきあってみたいようなものが多いので、比較的空いている時に訪問できるとよさそうです。

平日なら空いているようにも思いますが、会期末になるにしたがって、休日を中心に混雑してくることは想像に難くないです。また、夏休みになると、お子さん連れも多くいらっしゃると思います。作品だからこそ、お子さんが多少騒いでも良い雰囲気があるように思います。絵画展などだとなかなか難しいですからね。

私が訪問したときも何人がお子さん連れの家族をお見掛けしました。それほど騒いでいたわけではなかったので、作品とじっくり向き合うことができたのはよかったです。

若い家族連れのほかにも、おおむね若い人が多かったように思います。カップルに方もいらっしゃいましたが、単独でいらっしゃっていた方が男女問わず多かった気がします。

いずれにせよ、お時間があればお早めに。

展示作品はどうだったのか

ボルタンスキーの回顧展というだけあって、過去の主な作品群は網羅されているように感じました。

個人的には代表作と思っている”心臓音”や、服が山積みになっている”ボタ山”など彼が手がけてきた作品が50点程展示されています。

特段、章立てなどがあるわけではないですが、おおよそ時代順に並んでいるように感じました。

なお、作品リストと解説を入場時に受け取れるのですが、別紙の地図と一緒につき合わせながら見ていく必要があります。作品には番号や解説はまったく記載されておりませんでしたので、今、どこにいてどの番号の作品を見ているかを意識しながら回らないと作品を鑑賞し解説を読むことができません。

地図上の番号も1からの連番ではないのと、作品リストが新聞紙の大きさで、紙面を開いて作品解説を見るスタイルのため、ちょっと見づらいようには感じます。

入場前に作品概要やその解説を頭にいれて見て回ることができると一番よさそうですが、初めて見る方には少し難しいのかもしれません。

主な出品作品は以下のとおりです。(順不同)

  • 心臓音
  • 保存室(カナダ)
  • ぼた山
  • ミステリオス
  • 幽霊の廊下
  • 黄金の海
  • モニュメント

どんな感想だったのか

生と死について、深く考えさせる、ボルタンスキーの作品。会場の入り口からなんとなく薄暗いところからも、そういった雰囲気が出ているので、すぐにその世界観に入り込むことができます。気分が沈んでいるときには、なかなか観ることもつらいかもしれません。

今回は回顧展ということで数多くの作品が展示されており、彼の作品を隅々まで堪能できました。今までにもトリエンナーレなどの会場でいくつか拝見する機会はあり、独特の世界観が他と一線を画しているとは思っていましたが、その作品が数多く同一の場所に展示されていると、世界観が何十にも広がり、また深まっていくように感じました。

生死についての考え方は人それぞれかと思います。でもふだん暮らしている中では、生きていることや死にゆくことについて考えを巡らせることはほとんどありません。そういった機会といった意味では、非常に有意義な展覧会であるように思いました。

作品の中では”発言する”という作品が一番惹かれました。あの世への行き先案内人として存在している作品に近づくと、質問が投げかけられます。いくつか違う言葉が投げかけられるので、それぞれについて考えてみることで、生への関心が高められたように感じました。また一つだけ質問が投げかけられないものがあったのですが、あれはどういった意味をしめしているのか・・・。

なお、会場の中ですが、最初は映像作品である咳の男の音、中盤は心臓音、後半はミステリオスのクジラの声と作品内の音が他の作品を鑑賞していても響いています。それも作品鑑賞のうちなのかなとは思うものの、一つ一つの作品が重めな印象だったので、そこに他の音も紛れ込むとさらに重みがましているように感じました。

巡回予定はあるのか

巡回予定があるようです。大阪から開始されているとのことで東京は2番目の開催とのことです。

大阪:国立国際美術館、2019年2月9日(土)~2019年5月6日(月・休)

長崎:長崎県美術館、 2019年10月18日(金)~2020年1月5日(日)

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