話題のあいちトリエンナーレに行ってきた

話題のあいちトリエンナーレに行ってきた

あいちトリエンナーレに行ってきましたので、そのレポートです。

開催概要

名称あいちトリエンナーレ 情の時代
会期2019年8月1日(木)~10月14日(月)
場所愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、四間道・円頓寺商店街、豊田市美術館・豊田市駅周辺
開館時間愛知芸術文化センター:10:00-18:00、名古屋市美術館:09:30-17:00、四間道・円頓寺商店街:12:00-20:00、豊田市美術館・豊田市駅周辺:10:00-17:00
入館料一般 1DAYチケット:1,600円、フリーパス:3,000円
公式サイトhttps://aichitriennale.jp/index.html

今年で4回目の開催ということで、定着してきた感じもしますが、トリエンナーレなので、3年に1度ということで、わすれたころにやってくるような感覚があると思います。

また、この年回りは瀬戸内トリエンナーレと同じ年回りのため、どうしても陰に隠れてしまう感じがしていました。

今回、”表現の不自由展 その後”の作品をめぐって、様々な議論が巻き起こったことで、認知されるようになったとは思いますが、まだまだなじみは深くないといった印象です。

アーティストの敬称は省略させて頂きました。

混雑状況

混雑状況は日々状況によって変わりそうです。私が訪問したときの状況を記載しておきます。
訪問したのは、開催直後の8月上旬。閉幕1か月前とかになると、また状況は変わるかもしれません。

愛知芸術文化センター(愛知県立美術館)

今回のあいちトリエンナーレのメイン会場であり、名古屋の繁華街、栄のど真ん中に位置していることもあり、かなり盛況な状況でした。

盛況とはいえ人垣で作品が見えないということはほぼありませんでした。今回の作品は大きなものが多いので、人が増えたとしても見えなくなると言ったことはなさそうです。

映像作品も大きな場所を用意されていました。ベンチが用意されているところが大半でしたが、ヘッドホンを使って、聞くところは2人掛け、大勢でみるところについては、6-10人程度は座れる場所があるという感じです。
混雑しているとちょっと座りにくいときはあると思います。じっくり映像作品と向き合うなら、(映像作品も長編が多いので)平日がお勧めです。

会場は10階、8階の2会場となっています。ここが愛知県立美術館ということみたいです。10階がメインとなっており、8階がサブの会場といったイメージですが、作品数としてはほぼ同数ぐらいありますので、両方とも回ったほうがよいです。混雑状況としても、あまり変わりません。
階の移動はエレベーターもありますが、エスカレーターのほうが楽です。9階がないので、1回乗れば乗り換え不要で着きます。エレベーターは6基ありますが、特に土日などで混雑していると思ったようにこない感じがします。

混雑の度合いにもよると思いますが、作品で入場制限があったのは伊藤ガビンの作品ぐらいです。映像作品で部屋の全方向に投影することもあり、入場制限という形になっていたように思います。
私が訪問した時も朝は空いていたのですが、お昼過ぎの時間帯であると、待ち行列になっていました。待ち席も用意されており作品もまずまずの長さなので、時間少し前に行って真ん中で見るのが面白いと思います。

トリエンナーレの客層は大抵、芸大関連と思われる大学生や30-60代の夫婦、家族やカップル、女性の友達連れといったことが多いのですが、今回私が訪問した際に目立ったのは、60-70代ぐらいの男性1人でお越しの方でした。
もちろん、名古屋にはそういった年代の男性が芸術への造詣が深いといったことがあるのかもしれません。

ただ、おそらくは8/1-8/3の3日間しか展示されていなかった“表現の不自由展・その後”に関連して関心をもった方が多かったということなのかなと思っています。
8/4以降は“表現の不自由展・その後”はみれない状態になっているわけですが、公式ホームページには普通に展示されるかのように載っていましたし、ホームページのニュース欄にも中止とはかかれておらず、もしかすると見れるのではといった期待も踏まえていらっしゃった方が多いのではないかと思いました。

訪問してから見れないと知るのはトリエンナーレなどの現代アートでは“あるある”な気がするのですが、初めて見た人はかなり面喰いそうです。

“表現の不自由展・その後”の展示中止を背景にいくつかの作品群が見れない状態になっているようです。
お目当ての作品が見れるのかどうかは、[公式サイト]< https://aichitriennale.jp/>で確認しておくことをお勧めします。どこまで更新が追い付いているのかは微妙ではありますが、8月中旬時点には正常化しているように見えます。

名古屋市美術館

メイン会場からはバスなどの交通手段もありますが、30分弱も歩けば十分到着するので、栄の町を散策しがてら歩きながら移動するのがお勧めです。(熱中症には要注意ですが)

サブ会場ということもあるのか、かなり空いているように感じました。
作品数も10点程度と多くはないため、ゆっくりとみることができます。映像作品などで人が溜まっているところが少ないことから、人が流れているため、混雑を感じにくい状態なのかもしれません。

会場は1階から2階へとつながっている形となっていました。基本的に一方通行ですが、チケットを提示すれば、再度入り口から見て回ることは可能です。
トイレも展示会場の外側にあるため、入り直す必要があります。

尚、地下には常設展があり、あいちトリエンナーレのチケットを持っていれば、無料で見ることができます。
有名な絵画があるわけではなさそうですが、近代の日本人画家の絵画を中心に展示されていました。

訪れている方々は、メインである愛知文化芸術センターと変わらないのかと思ったのですが、わりと外国人が多かったように思います。
こちらまで足を伸ばしてみる方はトリエンナーレ自体を楽しみに来ている人が多く、芸術にゆかりが深い、関心の高い方が多かったのかもしれません。

四間道、円頓寺商店街

名古屋駅からも歩いていける距離ではあるので、比較的訪問しやすい位置にあると思います。
商店街自体は長く700mぐらいの長さがあります。
メインとなっている愛知芸術文化センターや名古屋市美術館から訪問するなら、地下鉄での移動のほうがよいと思います。

私が訪問したとき、円頓寺商店街では年に一度の七夕まつりが開催されており、商店街はかなりの賑わいでした。地元の方が一番多かったのだと思いますが、観光客と思われる方もかなりいらっしゃったように思います。
私と同じようにトリエンナーレを見に来た方も多く見ました。

なので、普通に歩くのが困難なぐらいの大賑わいであったのですが、少し調べてみたところ、通常はそこまでの混雑ではないようです。
地方の商店街のようにシャッター通りとまではいかないものの、普通の商店街と同じような賑わい程度のようです。
距離が長めではあるので、ゆっくりとそぞろ歩きしながら、トリエンナーレを楽しむのもよさそうですね。

トリエンナーレの作品は商店街に隣接する地域の中にあります。商店街はアーケードとなっていますが、アーケード沿いにあったのは案内所ともう1件程度、その他は少し離れたところにありますが数十メートルの範囲です。

案内所などで地図を配っていますので、地図をもらってください。
地図を見ながらだと、さほど迷うことはないと思います。(作品展示会場の前には看板やポスターが出ていますし、係・ボランティアの方も開催期間中は、近くにいらっしゃると思います。他ではあまり見かけない紫色なので、目につくはずです。

愛知芸術文化センターや名古屋市美術館はチケット必須ですが、この商店街まわりの作品は、チケットが必要なものもありますが、チケットなしで見れるものもあります。
こちらも地図には載っているので、記載を確認しながら作品を訪ねてください。

細かい展示が多く、出入りが多くなります。チケットをなくしやすいですので注意が必要です。(訪問中に落ちているチケットをいくつか見つけたりしました。係の人に届けましたが、無事本人が気づいて取りに戻っていればいいのですが…)

豊田市美術館との周辺

是非行きたかったのですが、移動時間を考慮して断念しました…。名古屋から豊田市までは電車で約45分。豊田市駅から豊田市美術館までは徒歩15分で片道1時間はかかってしまいます。往復で2時間は結構厳しい。

おすすめとしては、朝一の開館前に豊田市美術館に到着している状態がよいかと思います。そうすることで片道1時間は節約になります。もしくは丸一日豊田市にいるつもりのどちらかだと思います。

ちなみに豊田市美術館では、クリムト展も同時に開催中で、トリエンナーレとクリムト展を両方見れるチケットが大人2000円と破格の安さとなっています。

クリムト展は東京で開催しているときに見てきました。感想は[こちら] http://nichitano.net/blog/kulimt2019.html

感想

全体的な感想

あいちトリエンナーレは初めて訪問しました。
トリエンナーレ自体は瀬戸内トリエンナーレや横浜トリエンナーレ、大地の芸術祭などに行ったことがあるのですが、今までのトリエンナーレとは違った点がいくつかありました。

知っている作家がいない

いままで参加したトリエンナーレには事前に認識している現代アーティストがいたのですが、今回は認識がない方が多かったです。現代アートを熟知している方なら、こんなに著名な方なのに・・・みたいな方もいらっしゃっているのだと思いますが、あいにく私は知らない方が多かったです。
きっと今までにも出会っていたアーティストの作品もあったのでしょうが、頭に残っていない感じだったのだと思います。

とはいえ、今回いくつか衝撃を受けた作品はいくつかありました。
個別の作品については後述するとして、新たな現代アーティストに出会えたのは、とてもよかったと思います。

ジャーナリズム色が強い

今回のあいちトリエンナーレは芸術監督が津田大介さんです。ご本人がジャーナリストとして活動されている面もあると思いますので、ジャーナリズムが強くでるのはそういった影響ではないかと思います。
今回の作品で一番話題になった“表現の不自由点・その後”はまさにジャーナリズムの展示だと思います。私は残念ながら見ることはかないませんでしたが、物事をどう伝えるのかといった点が焦点になっている展示ではなかったかと思います。

その他についても、映像作品が多く見受けられました。
映像も作りこまれた何かの表現としてではなく、インタビューやドキュメンタリーのような作品が多かったように感じます。

もちろん、ジャーナリズムも現代アートには欠かせない要因だと思いますし、それはそれでよいかと思うのですが、トリエンナーレは現代アートの色々な種類の展示であってほしいと思っているので、ある要素に偏った展示になると少し残念な気分になりました。
また、インタビューでの映像作品はインタビューそのものが長いという印象を受けます。1時間以上の作品もザラにありました。さすがに1時間も見れないので、10分ぐらいみて出てくるのですが、それはそれで見ている人にとっては消化不良ですし、作者も意図をきっちりと伝えられているのか疑問です。
素人でも簡単にビデオ撮影ができる時代になって、映像作品が出しやすくなっているだと思いますが、安易にそれを選んでいるのではないかと思ってしまいます。

一つの作品に割くスペースが大きい

これは上記にも関係があると思いますが、映像作品が多かったからなのかもしれません。作品が大きいほうが見やすいといった利点はあります。映像作品なら同時に見れる人が多いほうがよいのはいいことなんだと思います。
(ないとは思いますが)映像作品によってスペースを大きく割く必要があったために出品数が減っているのだとすると、ちょっと寂しい感じはしますね。

と今までと違った点を書きましたが、違っているがゆえに楽しめた考えさせられた部分も大きかったと思います。現代アートの展覧会は見方、感じ方はそれぞれ自由だと思いますので、その場に行って、色々と感じることが重要なのかもしれませんね。
私は色々と考えさせられることで、普段の思考とは別の頭の回路を動かせるのが、こういった展覧会の楽しみ方だと思っています。一度頭の中をフル回転させて、リセットすることで日常の仕事にも新たな気持ちで臨めるのがいいですね。

ちなみに、公式サイトには2日で全部が回りきれるような記載がありますが、正直難しいかと思いました。
豊田市も含めると、3日は必要だと思います。理想は以下のような感じかなと思います。

1日目:(移動)&愛知芸術文化センター
2日目:名古屋市美術館&四間道・円頓寺商店街
3日目:豊田市美術館&豊田市駅周辺&(移動)

3連休など使って、うまく回れるといいですね。

 あいちトリエンナーレの参加作品は”表現の不自由展 その後”の中止をめぐって、海外のアーティストを中心に作品の展示内容の変更や展示中止を話しがかなり出てきているようです。  
以下に記載している作品の一部も中止となっているものもありそうです。(8/18現在)展示されているかどうかは公式ページにてご確認ください。

愛知芸術文化センター(愛知県立美術館)

メイン会場ということもあり作品群は面白いものが多かったです。展示室の部屋割りの問題だと思いますが、何度もチケットをみせないといけない部分が多いのは残念なところでした。チケットはしまい込まずに、すぐに出せるようにしておくのが無難です。
作品は2階と地下2階にもあります。2階の作品は10階の展望からみるのが、おススメ。地下の作品はエレベーター乗りながら眺めることができます。

  • ウーゴ・ロンディノーネ“孤独のボキャブラリー”
ウーゴ・ロンディノーネ

メインビジュアルにもなっている多数のピエロが寝ている空間。ピエロは寝ていますが、かなりいきいきとしている感じです。耳をすますと寝息が聞こえるかもしれないというぐらいの そこにいる 感じが強かったです。ピエロと同じ姿で写真を撮ったり、ピエロと大喜利っぽく写ってみたり。
インスタ映えもあって、人気の展示でした。

  • 今村洋平“tsurugi””peak”
今村洋平

シルクスクリーンを塗り重ねて、造形物を作っています。個人的にはこういうものが、現代アートという感じで好みではあります。通常、シルクスクリーンでは暑さを持たないものですが、これを何十回、何千回と重ねることによって厚みを出し、造形物を作る。その仕事への熱量が伝わってくる作品です。

  • dividual inc.”ラストワーズ/タイプトレース“
dividual

この作品は見入ってしまいました。
薄暗い空間に沢山のモニターと、1つのパソコン。
パソコンはテキストエディタにだれかの文章を自動で打ち込んでいます。打ち込んでいる文章を見てみると、遺書。
モニターを改めて見てみると、それも様々な人が様々な人にあてて書いている遺書。
時間は10分。10分で書かれる遺書が連なります。
読む人の気持ちになると、かなり苦しい思いをするのですが、読み進めると本当の遺書ではなくこの作品のために書いているとわかり、少し気持ちは楽になりました。とはいえ、遺書は遺書。内容は重苦しく、空間に漂うキーボードの音が悲しげに聞こえてきます。
自分かあと10分の命となった時に誰にどのようなメッセージを残すのか、深く考えてみたくなる作品です。

  • エキソニモ“The Kiss”
エキソニモ

3Dプリンタで制作された巨大な手と大型液晶モニタ。液晶モニタの半分が重なり合い、目を閉じた人物が写されている作品です。
実際にkissをしている画像ではないのですが、モニタが重なっていることでそう見えてしまう人の想像力で世界が作られることを示しているのだと思いました。
人が実際とは違うことをその形状やその状態から想像することはさほど特殊な話ではないと思いますが、それがゆえに、邪推してしまうことも多いのではないかと思います。事実を事実として正しくとらえること、真実を見極める力をしっかりとつけていくことが必要なのではないかと思います。

  • タニア・ブルゲラ”10150077”

昨年の難民の数がテーマになっているこの作品。
作品自体はジャーナリズムの先端という感じなのですが、作品がメンソールの成分を強くしたものを展示空間内に充満させるというもの。その作品空間ではかなり目がしばしばする状態になるので、涙が流れそうになります。強制的に涙を流させるのが、趣向ではあるらしいのですが、それでいいのか疑問になりました。
まあ、この作品の中だけならいいのですが、隣や2、3手前の展示室でもその匂いがしています。なんなら、8階全体がほのかなメンソールの香り。映像作品の音もそうなんですが、匂いが他の作品にも影響するのは、ちょっとイメージがつきそうで微妙な感じかと思いました。

名古屋市美術館

名古屋市美術館の作品は、デジタル全盛の時代にあって比較的手作りの作品が多いような印象を受けました。会場によってテーマが分かれているという話はないので、偶然なのかも選択しれませんが、主催者側が意図的に分類したのかもしれません。

  • 桝本佳子”カジキ釣り”
桝本佳子

陶芸の概念が覆るような作品でした。カジキ釣りだけでなく、五重塔、鴨が飛んでいるものまで。陶芸という基本的には器をつくるという技術を器の要素を形状は残しながら、他のものと融合させる。融合が絶妙でした。陶器ですので、焼いているわけですが、おそらくその際の縮みも考慮して作成されているでしょうし、器としての形状はあるものの、バランスは崩れてしまっているものをみると、焼き上げるために相当の努力があったのではないかと思います。
カジキ釣りに関して言えば、2つの壺の間の躍動感が非常によく伝わってきました。立体だからこそ出せる躍動感が非常によかったです。

  • モニカ・メイヤー“The Clothesline”

日常の抑圧、ハラスメントを参加者に書いてもらい、それを掲示していく作品。別途、トリエンナーレ前にディスカッションなども行っていたようで、その時の映像が流れていました。
ピンク色の紙がつられた掲示板。訪問したのは会期が始まって早い段階だったにも関わらず、たくさんの紙が貼られていたのは、ハラスメントに悩む人が多いことの象徴なのかもしれません。おそらく会期が進むにつれて、さらにその数は増大し、掲示板いっぱいに書かれていくことになるのだと思います。
基本的には女性目線の作品なのかと思います。声の上げにくい女性がこういった場を通じて声を上げられるようになる。それがこういうところ以外でも普通に声があげられるようになれば、この作品は役目を終えるということになるのだと思いますが、ずいぶん先の話になりそうですね。

四間道、円頓寺

堀川沿いの四間の幅がある道路のあたりと、円頓寺の前を通る商店街が会場となっていますが、基本的には屋外のため、暑いです。(8月上旬)
歩いて移動となりますので、帽子や日傘は携帯したほうがよいです。熱中症対策として、水分補給はお忘れなく。

訪問した時はちょうど、商店街の年1回の大イベントである、七夕祭りを開催中だったこともあり、混雑が大変な状態でした。通常であればそんなことはないと思いますので、あまり気にしなくていいかもしれませんが、商店街のイベント情報は確認しておいたほうがいいように思います。
ここでのポイントはトイレです。
愛知芸術文化センターや名古屋市美術館はその施設にトイレが設置されていますが、商店街の中は公衆トイレがほぼありません。あるのは案内所の2か所のみとなっています。
しかも、丸の内駅側に偏っているため、名古屋駅側から国際センター駅付近まではトイレがありません。ご注意ください。

  • 津田道子“あなたは、その後彼らに会いに向こうに行っていたでしょう。”

同じ空間で撮った映像と今の映像を混ぜながら、見せる作品。見ている人自身もその中に入れるので、入り込める作品になっています。リアルタイムが反映されるため、ずーっと見入ってしまう感じの作品でした。
過去と今、どう重なって、どう離れていくのか、過去から未来への続きのような話は永遠のテーマといえそうです。

  • 葛宇路(グゥ・ユルー)
葛宇路

自分の名前を無名の道の名前かのように振る舞い、既成事実化してしまう。公共とは何かを考えさせる作品。中国という国の中でこういったことを実施することがなかなかすごく、発想が飛び抜けて面白いと思いました。
一度、既成事実をつくると、その優位が動かないのが、一般的だと思います。会社の業務でも、過去の実績がものをいうことはよくある話です。そういったものを個人の力で国や世界にも認めてもらうといったことができるのだといったことがわかりました。
そういった既成事実であっても、一瞬で崩すこともできるのが中国。個人の力で作ることもできるが、一度目についてしまうと崩されることも。諸行無常な感じもしました。

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